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経済観測

デジタル技術の成長貢献=リコー経済社会研究所常任参与・稲葉延雄

 デジタル時代の到来を目の当たりにして、先進国産業界は一気に企業価値拡大と経済の成長を加速させようと意気込んできた。しかし、実際の経済の成長率はあまり高まっていない。

 現に、人口の増減要因を除いた1人当たり労働生産性の伸びをみると、日米欧の先進国ではほぼ1%内外で変化がない。しかも、デジタル化などのイノベーションによる生産性の向上分はほとんど観察されない。この理由は現在、さまざまに分析されているが、企業経営の現場からその理由を探ると、デジタル技術の企業経営面への活用法に問題があったように思われる。

 すなわち、これまでの企業戦略で目立ったのは、デジタル技術でもって人間(労働力)を置き換え、省力化効果で収益を上げ、既存産業を駆逐するというものであった。しかし、この方法では新規産業と既存産業が置き換わるだけで、経済全体が大きくなるとか、労働者の雇用や賃金が目に見えて増えるというわけでもなかった。

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