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大丸心斎橋店本館には訪日客が飲食、娯楽も楽しめる仕掛けも 地域間競争での生き残り図る

リニューアルオープンを前に、報道陣に公開された大丸心斎橋店本館。1階の天井は旧本館の重厚なデザインを踏襲している=大阪市中央区で2019年9月18日午前8時18分、猪飼健史撮影

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 大阪の百貨店では、増加する訪日外国人をいかに取り込むかが戦略のカギを握る。大丸心斎橋店本館では、訪日客が買い物に加え、飲食や娯楽も楽しめる仕掛けを作った。加えて、近隣商店街の免税手続きも大丸が請け負い、利便性を高めるなど心斎橋地域の魅力を高め、地域間競争での生き残りを図る。

 「心斎橋を世界が憧れる町にしたい」。J・フロントリテイリングの山本良一社長は語る。新本館は、改装工事中に増加した訪日客の取り込みを意識した。2、3階はアジアの富裕層に好まれる高級ブランドのテナントが占める。免税カウンターや富裕層向けラウンジなどを置く9階は、日本のアニメやゲームが好きな訪日客向けの店を並べた。心斎橋店の免税売り上げは営業中の南館がけん引し、全国の大丸で首位。高級ブランド店やドラッグストアなど人気店が集まる地域性を生かし、さらに本館開業で訪日客を囲い込む。

 百貨店は、人口減少やインターネット通販の台頭で国内の市場環境が厳しい中、訪日客需要に支えられている。日本百貨店協会などによると、2018年の全国百貨店の免税売上高は前年比25・8%増。関西でも19年2~7月に6カ月連続で前年同月比プラスで「全国を上回るペースで増加を続けている」(日銀大阪支店)。

リニューアルオープンを前に、報道陣に公開された大丸心斎橋店本館。1階の天井は旧本館の重厚なデザインを踏襲している=大阪市中央区で2019年9月18日午前8時50分、猪飼健史撮影

 訪日客消費に活路を見いだそうと、大阪ではここ数年で百貨店の改装が相次いだ。心斎橋に隣接する大阪・ミナミにある大阪店が全国一の売り上げを誇る高島屋は、国内最大級の時計売り場を設けた。東別館を改装して20年にホテルを開業、中長期に滞在する訪日客を取り込む。キタの阪急百貨店も増床、阪神百貨店は地下の飲食店フロアを改装した。JR大阪駅直結の商業施設「ルクア」などにもフードホールが作られ、乱立状態だ。日本百貨店協会は「大阪では訪日客対応は外せない。日韓関係など短期的なリスクはあるが、関西国際空港から中心部へのアクセスが良く、訪日客の消費は伸びる基調が続く」としている。【加藤美穂子】

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