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今どきの歴史

旧石器時代研究70年 黒曜石という吸引力

長野県信濃町の日向林B遺跡で出土した後期旧石器時代初頭の黒曜石製の石器(国重文)。左端の石器で長さ4・7センチ。原産地は和田峠=長野県立歴史館提供

 1949年、岩宿遺跡(群馬県みどり市)が発掘され、日本列島に旧石器時代が存在したことが証明された。それから70年。発掘捏造(ねつぞう)事件もあったが、日本の人類史初期段階の様相がかなり鮮明になってきた。中でも興味深い黒曜石製石器について、堤隆・浅間縄文ミュージアム(長野県御代田町)館長に聞いた。

   ■  ■ 約20万年前にアフリカで出現した現生人類(ホモサピエンス)は各地に拡散し、約4万年前に日本列島に到達した。それ以前にも人類がいたかどうかを巡っては議論があるが、ここを日本列島の人類史の確実な始まり(後期旧石器時代)と考えるのが現在の有力説だ。

 面白いのは、その最初期の様相。約4万年前を境に、遺跡が爆発的に現れる。出土石器の代表的な素材が黒曜石だ。マグマが急冷されてできるガラス質の火成岩で、鋭利な刃物になる。

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