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科学の森

伊勢湾台風60年の教訓 日本の防災に影響、今も続く研究

 台風災害では明治以降最悪の被害を出した伊勢湾台風から今年で60年となる。襲来2年後に災害対策基本法が制定されるなど、日本の防災に大きな影響を与えただけでなく、気象現象としての特殊性に着目し、その発達の謎を解明するための研究が今も続いている。【大場あい】

 ●低かった予報精度

 1959年9月21日、マリアナ諸島の東海上で台風15号が発生した。勢力が強く、25日付毎日新聞夕刊は「27日朝本土上陸か 猛台風の15号」という見出しで、注意を呼びかける記事を掲載した。だが当時の予報の精度は低く、記事では「本州のどこかに上陸するか(略)太平洋沿岸をかすめるか、予断を許さない」との記載にとどまる。

 その後、15号は26日午後6時過ぎに紀伊半島の南端・潮岬(和歌山県)に上陸。その後も時速65キロで進み、伊勢湾沿岸の愛知、三重両県を中心に甚大な被害をもたらした。死者・行方不明者は5098人で、地震・津波被害を除く自然災害では明治以降最悪となった。気象庁は「伊勢湾台風」と命名した。

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