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憤りと深いあきらめ 肉親と故郷奪われた被災者にとっての東電無罪判決

東京地裁の判決を受け、「全員無罪」と書かれた紙を掲げる福島原発刑事訴訟支援団の関係者ら=東京都千代田区で2019年9月19日午後1時22分、吉田航太撮影

 史上最悪レベルとされた原発事故に対する司法の結論は「罪に問えず」だった。津波による東京電力福島第1原発事故は予見できなかったとして、東電旧経営陣3人をいずれも無罪とした19日の東京地裁判決。3人は判決後に改めて謝罪したが、刑事責任は誰も問われない形となり、事故で家族と古里を奪われた避難者からは憤りの声が上がった。市民による強制起訴で始まった原発事故裁判の教訓は、どこにあるのか。

「被告人はいずれも無罪」。午後1時15分、東京地裁で最も広い104号法廷。起立した旧経営陣3人は、永渕健一裁判長が読み上げた主文に身じろぎもせず聴き入った。傍聴席からは「えー」「うそー」と怒声が上がり、どよめきが広がる。3人は頭を下げ、自席へ。武藤栄元副社長(69)は険しかった表情を少し和らげ、傍聴席に一瞬、目を向けた。

 理由の読み上げ中、勝俣恒久元会長(79)はじっと裁判長の方を見つめ、武黒一郎元副社長(73)と武藤元副社長はメモを取りながら耳を傾けていた。

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