<滝野隆浩の掃苔記(そうたいき)>
ジャーナリストの加藤長(ひさし)さん(75)が7月、「令和の葬送 ~戒名はいらない!」を出版した。日本の葬儀や墓は平成期に大変容した。そのことは私も書いてきたが、加藤さんの博覧強記ぶりには脱帽である。
巻末の参考文献が何と140冊近くもある。アリエスの名著「死と歴史」から万葉集、柳田国男らの著作を読み込み、山田慎也、碑文谷創、小谷みどり、井上治代といった当代の研究者の考察を通して考えた。もちろんジャーナリストとして「いま」の現場を歩く。人気のロッカー式納骨堂、樹木葬、少人数の家族葬も、実際、見てみた。
全編、事実を積み上げて静かな筆致を通した。ただ「戒名」に関する部分だけは違った。仏教伝来の歴史をひ…
この記事は有料記事です。
残り577文字(全文899文字)
毎時01分更新
なるほドリ 大気中の二酸化炭素(にさんかたんそ)(CO2)…
離婚や別居で離れて暮らすことになった親が、わが子と会える「…
デジタル編集部の“真希バオー”こと中嶋真希記者が下半期G1…