停電なぜ長期化したか 要員見通し東電誤算、現地到着阻んだ倒木

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台風15号の影響で、住民の生活道路を覆った倒木を撤去する委託業者の作業員=千葉県館山市で2019年9月17日午前11時48分、手塚耕一郎撮影
台風15号の影響で、住民の生活道路を覆った倒木を撤去する委託業者の作業員=千葉県館山市で2019年9月17日午前11時48分、手塚耕一郎撮影

 9日に上陸した台風15号の影響が長期化している。停電の復旧作業を阻む原因に倒木が挙げられているが、東京電力の備えも不十分だった可能性がある。市町村を支援すべき千葉県も初動が甘く、被災自治体は今なお被害の全容をつかめていない。国の対応も後手に回っており、被災者の生活再建に遅れが生じかねない状況だ。

 「エアコンが十分に使えず、入所者も職員も疲弊していった」。台風15号の影響で13日昼まで停電が続いた千葉市若葉区の特別養護老人ホームの男性施設長(50)は振り返った。

 停電が始まったのは9日未明。翌日、付き合いのある業者から自家発電機を借りられたものの燃料が限られ、食堂のエアコンと扇風機くらいしか動かせなかった。約110人の入所者を食堂に集めて暑さをしのいだが、それでも半数以上が体調不良を訴え、1人は熱中症で病院に運ばれた。施設長は「すぐに復旧するだろうという甘い考えを持っていたが、今回の停電は想像を超えていた」と話した。

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