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関脇・貴景勝が史上最速で大関復帰を決めた。妙義龍を突き落として10勝目を挙げて、規定により1場所での復帰が決定。76年名古屋場所13日目で決めた三重ノ海の最速記録を更新した。トップに並んでいた明生が敗れたため、2敗で単独トップに立った。豪栄道は竜電を下して勝ち越し、カド番を脱出。カド番の栃ノ心は御嶽海に寄り切られ7敗目を喫した。
一瞬で決めた。立ち合いで妙義龍を起こし、左の突き落とし。十八番をさく裂させて史上最速12日目で看板力士へ返り咲いた。「目標達成できて、ひとまず良かったというより、クリアしたなという感じ。弱い自分をかき消した」。平常心を保ち、邪念を捨て、自分を信じて重圧と戦う。乱れぬ精神で高い壁を乗り越えた。
日々、精神面を強調するには訳がある。勝てば大関昇進の可能性があった初場所千秋楽。「14日目に明日終わったら月曜休める。火曜は何しようかと考えちゃった」。邪念が命取りになり豪栄道に敗戦。「やっぱり先のこと考えちゃ駄目。一番一番、集中しないと。あと4日、気を引き締めていきます」。反省を生かし、成長につなげた。
親交のあるボクシング亀田家の父・史郎氏が18日に朝稽古を見学。スクワットする貴景勝を見て史郎氏は「ケツの筋肉が凄いな。仕上がっとるわ!」と絶賛した。史郎氏が発案した両拳を外側に突き出す3150(サイコー)ポーズで記念撮影。「優勝やな」と声をかけられ、「頑張ります」と応えた。「一緒にいるとパワーを感じる。エネルギーに満ちあふれている」。久々に再会して疲れは吹っ飛んだ。
2敗で並んでいた明生が敗れて、単独首位に立った。「一つ終わった。もう一つ。そのために頑張る。残り3日で自分の精神的なものが出る。120%ぐらいのものを出せたら」。2度目の賜杯をつかむ強い精神がその分厚い肉体に埋め込まれている。(スポニチ)
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