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文学に陰あり

半村良「英雄伝説」 出雲の神々とユリの謎 /島根

 架空戦記「戦国自衛隊」や人情捕物帳「どぶどろ」など、SF(空想科学小説)から時代小説まで多彩な作品で人気を集めた半村良(はんむらりょう)(1933~2002年)は、SF的発想で歴史ロマンを描く伝奇SFの開拓者でもある。「英雄伝説」(1973年刊)はその初期の一作で、生き馬の目を抜くような東京のビジネス模様の背後に、古代出雲の神々が浮かび上がってくるという壮大な構えを持つ。

 精気あふれる男性主人公、佐伯は32歳。経営不振かつ無能な社員がのさばる広告代理店のエースとして大手製薬会社の仕事を取ろうと孤軍奮闘している。お家騒動真っ最中の製薬会社の会長に食い込んで言質を取ったと思った矢先、会長の知り合いの漢方薬店主が射殺される。さらに不動産屋や薬理研究者、薬品業界誌記者も怪死。一方で、佐伯は仕事に突き進む過程で出会った友人の婚約者の女性に純粋な恋心を抱く。

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