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「臨界」の残像―JCO事故20年―

(下)「そんなにやばいことが」情報なく 住民避難 福島事故でも浮かぶ課題

JCO臨界事故現場近くで当時を振り返る坂場誠さん。交差点では警察官が交通整理をしており、物々しかったという=茨城県東海村で2019年8月28日午後1時31分、荒木涼子撮影

 1999年9月30日午前10時35分ごろ、茨城県東海村で臨界事故が起きた。「情報が乏しく、どうしていいか分からなかった」。原子力関連施設が並ぶ海沿いから内陸へ約5キロ入った茨城県東海村の市街地。そこで旅館を営む坂場誠さん(57)が覚えている印象だ。

 坂場さんは防災無線で事故発生を知ったが、「場所は(原子力関連施設が多い)どうせ海側だろう」と思っていた。昼過ぎ、テレビ局の電話取材で、事故現場が旅館から約400メートル離れたジェー・シー・オー(JCO)東海事業所と知った。

 旅館の近くに国道6号が通る。交差点を見ると、交通整理をする警察官の姿があり、上空にとどまるヘリコプターのプロペラ音が響いていた。どんどん物々しくなっていったのを覚えている。

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