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「ブルーシートがはがれる」台風17号が接近 不安と疲労の千葉被災地

台風17号に備えて、穴の開いたひさしにベニヤ板を打ち付ける磯崎さん=千葉県鋸南町で2019年9月21日午後2時10分、長谷川隆撮影

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 台風15号で建物1万棟以上が被害を受けた千葉県内の被災地では21日、北上する台風17号への警戒が強まった。停電は徐々に解消されているが、連休中は風雨が強まる見込みで、住民らは「ブルーシートがはがれてしまう」「瓦がまた吹き飛ばされるのでは」と、復旧が遅れることへの不安や疲労感をにじませた。【長谷川隆、畠山哲郎】

 ほとんどの家屋の屋根にブルーシートが張られている鋸南町岩井袋地区。磯崎健さん(79)は築50年の木造2階建て住宅に長男と暮らす。台風15号で瓦は吹き飛び、外壁に穴が開いた。屋根のひさしも壊れた。停電も8日間ほど続き、夜は、ろうそくの明かりを頼りに過ごした。

 この日、台風17号に備え、穴の開いたひさしにベニヤ板をクギで打ち付けていた磯崎さんは「なるべく千葉県に近づいてきてほしくない。被害がこれ以上大きくならなければいいが……」と表情を曇らせた。

 同地区に家族5人で暮らす会社員の50代男性は、木造2階建て住宅の屋根瓦が飛び、1週間前に県外から駆けつけた親戚と共にブルーシートをかけた。台風15号について「ゴウゴウと音を立てて家が横揺れした。地震のようで一晩中寝ることができなかった」と振り返り、「また強い風が吹いたらシートが吹き飛ばされてしまう」と不安を口にした。

台風の被害を受けた住宅にブルーシートを張る人たち=千葉県館山市布良で2019年9月20日午後2時12分、小川昌宏撮影

 館山市にある平屋の屋根瓦が壊れ、この日、大工に応急措置をしてもらった主婦(69)は災害警戒に疲れ果てた様子。「ボランティアが来て倒れかかった近くの木も切ってくれたが、疲れはピークに達している」と話し、こう続けた。「また、雨漏りしないか心配だ」。

 台風17号の影響で、千葉県内は23日まで風が強まり、断続的に雨が降って22日正午過ぎからは雷を伴うこともある見通し。気象庁は台風15号の被害を受けた地域で復旧作業にあたる際などに注意するよう呼びかけている。

 同庁によると、22日にかけて予想される最大風速は、県の南部や北東部の海上で10メートル、陸上では8メートル。同日午後6時までの24時間降水量は30ミリとみられ、その後の24時間でさらに50ミリの雨が見込まれるという。

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