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剣翔 105年ぶり新入幕V見えた! 3敗死守トップ並走 八角理事長「先場所から目覚めた」(スポニチ)

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大相撲秋場所13日目(2019年9月20日 両国国技館)

 大混戦の中、新入幕の剣翔がトップに並んだ。平幕・宝富士との3敗対決をすくい投げで制して10勝目。単独トップだった関脇・貴景勝が敗れたため、関脇・御嶽海、平幕・隠岐の海とともに3敗が4人となった。剣翔は1914年夏場所の両国以来、105年ぶりの新入幕優勝のチャンスを迎えた。4敗は豪栄道ら5人。13日目終了時点で1差に9人がひしめくのは、98年夏場所(3敗3人、4敗6人)以来となった。

     遅れてきた新入幕の勢いが止まらない。突っ張り合いから宝富士の得意な左四つになったが、後退しながら右で抱えて左からのすくい投げを決めた。

     「焦りましたね。突き放して右四つになるつもりが差し負けた。左四つになった瞬間、無理に残さずに投げようと思った」

     窮地を冷静な判断で切り抜け、10日目から4連勝。新入幕は2桁勝利で三賞を受賞することが多いことから「敢闘賞までもう一番ですかね。濃厚ですよね」と目を輝かせた。

     日大を経て追手風部屋に入門。丸2年の16年初場所で関取の座を手にした。そこから十両生活は22場所に及んだ。腰痛で満足に稽古ができない場所もあって苦しんだ。これまでは「幕下に落ちたくない」という気持ちが強かったが、追手風部屋の年下である大栄翔、大奄美、大翔鵬が続々と新入幕。「幕内に上がりたい気持ちが強くなった」という。5月からは場所中の飲酒をやめ、7月の名古屋場所は十両優勝。速い相撲を心掛けて腰への負担も減り、本領を発揮できるようになった。

     「幕内に上がったら替えるつもりだった」という黒の新締め込みで旋風を起こし、ついにトップを捉えた。八角理事長(元横綱・北勝海)は「先場所から目覚めたんじゃないか。調子に乗っていくタイプ」と評価した。

     新入幕優勝は過去に1人だけ。両国は十両優勝から2場所連続で幕内も制しており、3元号も前の状況がダブる。本人は「優勝できるレベルとは思っていない」と全く意識していないが、上位陣はつぶし合いの様相。無欲のまま駆け抜けてしまう可能性は十分にある。 (佐藤 博之)

     ◆剣翔 桃太郎(つるぎしょう・ももたろう=本名・安彦剣太郎)1991年(平3)7月27日生まれ、東京都葛飾区出身の28歳。小学4年から相撲を始める。埼玉栄高3年時に団体で全国制覇。遠藤に憧れて日大から追手風部屋に入門。14年初場所で初土俵を踏む。1メートル84、175キロ。得意技は右四つ、寄り。家族は両親、弟2人。(スポニチ)

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