息合わせ、目指す“全国” 「梅乃宿酒造」綱引き部、週3練習 広陵 /奈良

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強豪クラブを相手に練習する梅乃宿酒造綱引き部の部員ら(左)=奈良県広陵町の真美ケ丘体育館で、稲生陽撮影
強豪クラブを相手に練習する梅乃宿酒造綱引き部の部員ら(左)=奈良県広陵町の真美ケ丘体育館で、稲生陽撮影

世界マスターズきっかけ、パワーアップ中

 関西中心の9府県で2021年5月に開催される「ワールドマスターズゲームズ(WMG)2021関西」に向け、綱引競技の会場となる葛城市の酒蔵「梅乃宿酒造」の従業員らが昨年12月、綱引き部を結成した。仕事の後に毎週3回、強豪クラブの指導で深夜まで練習を続けており、6月の県民大会では優勝した。部員らは「部単独で全国大会に出場するのが目標。努力を続け、数年で必ず達成したい」と話す。【稲生陽】

 「ステディ、プル!」。深夜の体育館に審判役の試合開始のかけ声が響くと、選手の専用シューズと床がギュギュッときしむ音を立てた。綱はほとんど静止したまま、汗まみれで向かい合う選手たちの表情だけが険しくなる。数十秒の静寂の後、集中力が切れた1人の膝が崩れた瞬間、一気に引きずられて勝負が決まった。

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