「風化させないことが大切」 山口で「水俣病を考える講演会」 熊本の永野さん、歴史や体験語る /山口

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 熊本県水俣市のチッソ水俣工場から排出されたメチル水銀によって未曽有の被害を出した水俣病について考える講演会「水俣病 他者を通して見る世界」が21日、山口市黒川の徳證寺であった。患者の相談や水俣病問題を伝える活動に取り組む水俣病センター相思社の永野三智(みち)常務理事(35)が、地域社会にも大きな影を落とした歴史と現在について語った。

 約30人が参加。永野さんは、1956年に水俣病が公式確認された後も公害認定まで12年もかかり、補償協定締結後、患者数が急増する中で認定基準が厳しくなった複雑な歴史を説明した。

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