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磯田道史・評 『三河吉田藩・お国入り道中記』=久住祐一郎・著

 (集英社インターナショナル新書・907円)

 日本の現状は「参勤交代」が作った面がある。江戸時代、清(中国)の人口は3億人で首都北京に百数十万人がいた。日本は、10分の1の3000万の人口であったが、江戸にほぼ同じ100万人が暮らしていた。この恐るべき、トップ都市への集中の原因は、参勤交代に他ならない。

 全国の大名が将軍のいる江戸に交代で参勤して暮らす。国の富をここで莫大(ばくだい)に消費する。それで日本は、ロンドン、パリより大きな都市を持つ小さな島国となった。常に大名の半分が江戸ずまいで人質状態だから、反乱がおきない。平和になった。全国の武士が江戸で交流し、知識がすばやく交換されるようになった。学問や文化、法律に統一性が生じ、移動が頻繁だから、交通も便利になった。それだけではない。都市民の割合…

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