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松尾貴史のちょっと違和感

台風15号が千葉県直撃 組閣を優先した「棄民」政権

=松尾貴史さん作

 千葉・南房総などの現状は台風15号の直撃以降、なかなか改善されず、もちろん現場での復旧作業は必死で続けられているが、まだ深刻な状況の地域が多い。政府は災害が起きた時に迅速に対応せず、災害認定も遅れ、なぜか組閣が済むまでテレビでもアリバイ程度にしか取り上げないという状態が続いた。

 なりたての環境大臣が南房総市を視察して、被害や復旧についてではなく「災害ごみが総量相当なもの」というピントのずれたコメントを披歴していた。いやいや、それは後でいいだろうに、なぜごみからなのか。NHKも民放も、印象付けにしか見えない小泉進次郎氏の被災地入りばかり報じている。実は、早くから野党の議員たちが被災地入りして大変に働いているのだけれども、そういう場面が電波に乗ることはほとんどない。こういうことの積み重ねが、街頭インタビューでの「野党が頼りないから」という陳腐な言い方を多数派の意見として伝えることにつながっているのではないだろうか。

 記者会見で「昨年の台風21号では即日非常災害対策本部を立ち上げたが、今回は今も作られていない。専門家は、組閣が優先され、被害の見積もりが甘かったと指摘している」と質問された菅義偉官房長官は、例のごとく「全く違う。今回の台風は史上最大瞬間風速57メートルという風の被害」と返答(にはなっていないが)をしていた。災害の規模が大きいのならなおさら「見積もりが甘かった」ことの証左だろう。この人の、言葉を並…

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