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味に厳しい。外食に出かけようものなら、感想は「食える」か「うまない」のどちらか。果物となると、さらにハードルが上がる。古由青果(湯浅町)の古田順一会長(77)は仕入れで妥協することを嫌う。「おかしなもん、お客さんにつかまされへん。それが信用いうもんです」
初代はリヤカーで焼き芋を売り、八百屋を始めた。2代目は農家から預かったミカンを箱詰めして市場に送る「移出」の仕事に携わり、3代目は果物と野菜の卸売りを手がけた。業態は時代によって変化したが、一貫して青果物を扱い、中でも柑橘類には自信を持っている。
同社が今、力を入れているのはフルーツの加工。高齢化で町の小売店がどんどん店をたたみ、果物を置いているのはほとんどスーパーだけになった。生産者と消費者間の直販やネット販売などが時流に乗り、卸売業にとって、販路が広がる要素は見当たらない。長男で5代目の芳章社長(49)と共に「何ができるか」と頭を悩ませ「一番おいしい時期の果物を加工して、新鮮な素材の味をいつでも楽しめるようにしよう」と方向性を定めた。
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