中国、バチカンと和解1年 信仰抑圧強める 非公認カトリック「ミサ不可能に」

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河北省の地下教会がある村。閉ざされた門に開いた穴から立派な教会が見え、信者のあつい信仰心がうかがえた=2018年4月11日、河津啓介撮影
河北省の地下教会がある村。閉ざされた門に開いた穴から立派な教会が見え、信者のあつい信仰心がうかがえた=2018年4月11日、河津啓介撮影

 キリスト教カトリック総本山のローマ法王庁(バチカン)と中国当局が、司教の任命権を巡る歴史的な和解を果たして22日に1年を迎えた。カトリック界にとっては、中国当局が法王の権威を事実上認めた大きな一歩と言えるものの、習近平指導部は「宗教の中国化」を掲げて共産党による管理を徹底し、信仰への抑圧はむしろ強まっている。【北京・河津啓介】

 「教会でミサができなくなった。信者の家に集まり、祈っている。これが和解後に起きた現実だ」。中国浙江省に暮らす、非公認の地下教会信徒が明かした。地元の神父が政府系教会組織「中国天主教愛国会」(愛国会)への加入を拒んだため、教会での活動を禁じられたという。この1年間、地下教会の聖職者が、当局から「愛国会」の傘下に入るよう「踏み絵」を迫られる事例が各地で報告されている。

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