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We♡Rugby~世界のフィールドから

山本耀司氏デザイン 「オールブラックス」がユニホームに込めた思い

ラグビーW杯日本大会でニュージーランド代表が着用している新ユニホーム

ラグビーW杯1次リーグB組

○ニュージーランド23-13南アフリカ●(21日、日産スタジアム)

 ラグビー・ワールドカップ(W杯)日本大会で、9月21日に南アフリカとの優勝候補対決を制したニュージーランド(NZ)は、史上初の3連覇に向けて好スタートを切った。代表の愛称「オールブラックス」の象徴である伝統の黒ジャージーは、見る者を魅了し、選手たちに力を与える特別な存在だ。W杯仕様の新ユニホームは「マオリと日本文化の融合」をテーマとした洗練されたデザインで、選手たちの間でも評判を呼んでいる。

 新ユニホームは、1999年からオールブラックスと契約を結ぶスポーツ用品メーカー大手のアディダス社製。日本を代表するデザイナー、山本耀司(ようじ)氏が手がけた。軽量化やフィット感を追求して最新の技術を取り入れているが、大きな特徴は見た目にある。光にかざすとシダの葉と新芽の柄が浮かび上がる工夫が施され、「マオリの文化に祝意を表した」(山本氏)デザインである。

 マオリの文化で、シダは大切な意味を持つ。「シルバーファーン」と呼ばれる葉は「伝統」を、「コル」と呼ばれる新芽が「未来」を象徴しているという。NZ代表のCTBライアン・クロティは「このジャージーを着て戦ってきた先人たちへの敬意と、今代表を担う自分たちの思いが表現されている。このジャージーは、オールブラックスのレガシー(遺産)そのものだと思う」と、強調する。

 NZ社会の多様性の象徴として、世界中にファンを持つオールブラックス。クロティは「いろいろな土地から集まった人が、互いのことを理解し合おうとして、強い絆が生まれる。オールブラックスの強さの秘密も同じ理由だ」と誇らしげに語る。「みんながこのジャージーを着て、NZに声援を送ってくれたら、これほど力になることはない」。絆を体現するアイテムを身につけ、オールブラックスはさらに力強さを増す。【角田直哉】

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