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社会部、ワシントン・エルサレム特派員などを歴任した大治朋子専門記者によるコラム。

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後藤新平「国難」の写し絵=玉木研二

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 「わが国の政治を今日のように言語道断の状態に堕落させたことについて、最も重大な責任を負うべきなのは、なんといっても政党である。特に、多数をいいことに政権を勝手気ままに私物化し、横暴をきわめてきた多数党が負わねばならぬ」

 写し絵のように今に重なる。1924(大正13)年3月、後藤新平(1857~1929年)が学生にこう熱く語りかけた。

 行政、政治、外交、都市計画、台湾の民政、震災復興など多分野にわたる構想スケールと実績から「大風呂敷」の異名がある。関東大震災の半年後、求められ東北帝大で演壇に立ったこの講演要旨が「国難来(こくなんきたる)」(藤原書店、解説・鈴木一策)として刊行された。

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