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くらしの明日

私の社会保障論 私自身の当事者研究=東京大先端科学技術研究センター・熊谷晋一郎

慢性の痛みが伝えた転機

 臨床医として試行錯誤の末に自分の診療スタイルが築けたと感じていた30代のころ、朝起きると首や左手に強い痛みを感じた。私のような脳性まひにはよくある2次障害だった。数日休めば良くなるだろうと楽観的だったが、安静にしていても痛みは増した。

 病院では、首のあたりで末梢(まっしょう)神経が圧迫されているので、鎮痛剤で様子をみるとのこと。それほどひどくないという見立てと激烈な痛みのギャップに、納得できないという思いがあった。目を閉じて寝ようとすると、左手の小指と薬指の付け根が裂きイカのように裂ける感覚もあった。

 「昨日と同じように寝返りをしてもいいのか」「昨日と同じようにベッドから車椅子に移って、取り返しがつ…

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