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ちょっとシュールな“歌のお姉さん”になった町あかりさん 歌うのは石野卓球さんアレンジ「へんな童謡」

子供番組「じゃじゃじゃじゃ~ン!」のイベントで歌う「あかりお姉さん」こと町あかりさん=中嶋真希撮影

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 元気な歌のお姉さんが歌うテクノ調のヘンな童謡……。2018年10月からフジテレビ系列で放送されている子供番組「じゃじゃじゃじゃ~ン!」で、歌のお姉さんが童謡をもじったシュールな歌詞を歌う「ニコニコへんなうた」が人気だ。番組を手がけるのは、1992~94年に放送されたフジテレビの人気子供番組「ウゴウゴルーガ」を作ったスタッフたち。歌のお姉さんの正体は――。【中嶋真希】

どんぐりころころ どんぶりこ

おいけじゃなくって あれ?

おふろだー!

どじょうが出てきて いい湯だな

ぼっちゃんいっしょに はいりましょう

いつも衣装は自作。「じゃじゃじゃじゃ~ン!」の衣装も町あかりさんが自作した=中嶋真希撮影

 東京・お台場で8月に開かれた番組のイベント。電気グルーヴの石野卓球さんがアレンジしたテクノ調のメロディーにのせて、お姉さんがちょっとへんな歌詞を歌う。観客からは笑い声が漏れた。曲を聴いた子どもたちは頭を振り、跳びはねていた。

 お姉さんを務めるのはシンガー・ソングライターの町あかりさん。平成生まれの昭和歌謡好きとして知られ、「もぐらたたきのような人」「ちょっとバタバタしてまして」「自律神経乱れ節」などポップなメロディーと風変わりな歌詞で人気だ。昨年12月に同番組に初登場し、8月には、ウゴウゴルーガのCG制作や「ミルクチャン」で知られる田中秀幸さんが描いた絵本にあかりお姉さんのCDがついた作品「あかりおねえさんの ニコニコへんなうた」を発表した。

 作品は「絵本」として書店に置かれているが、CDは24曲を収録。童謡をもじったものだけでなく、「ぼくは有識者」「余ったお餅のおいしい食べ方」などオリジナル作品も13曲入っている。アルバムの制作が決まり、曲作りを本格的に始めたのは4月。短期間で、あふれ出るように曲ができた。

きっかけは電気グルーヴ

 きっかけは昨年7月、町さんが電気グルーヴのライブに前座で出演したこと。ライブを見た田中秀幸さんが、「じゃじゃじゃじゃ~ン!」のスタッフに町さんを推薦。10月に面接を受け、11月から収録が始まった。小学校の教員免許を持ち、紙芝居を朗読するイベントを開いたり、子供連れで来られるイベント「ばぶばぶランド」を開催したりと、「子供たちに歌を届けたい」と思っていた町さんには願ってもないオファーだった。「歌のお姉さんになれて、苦労して免許をとったかいがあった」と笑う。

 「子供たちは、『おしりかじり虫』とか、歌うと『コラ!』と怒られるような歌が好き」と町さんは言う。子供向けだからと手加減せず、町さんの味を貫き通した。「通りゃんせ 通りゃんせ 通りゃんせって どういう意味? 通っていいのか ダメなのか 一体どっちか分からない インターネットで調べよう」――。番組のイベントで全国のイオンモールを回ると、子供たちが立ち上がって一緒に歌ってくれた。「目の前の観客は、子供だらけですごくうれしい」と笑顔を見せる。

子供に人気「ぼくは有識者」

「あかりおねえさんの ニコニコへんなうた」2400円+税=ビクターエンタテインメント提供

 「へんなうた」は、コーラスとしてレコーディングに参加した子供たちにも好評だ。このために結成した子供たちの「文鳥児童合唱団」に評判だったのは、「ぼくは有識者」という曲。「いろいろなことに詳しい人を有識者と呼ぶなら、恐竜や車に詳しいぼくも有識者だ」という内容のオリジナル曲。やはり、子供たちはヘンな曲ほどひかれるらしい。子役として活躍する合唱団の鈴木琉那(るな)さん(12)は、この曲を妹と一緒に家で歌っている。「コールアンドレスポンスがあって、ノリもいいから好き。友達とふざけて歌える」と太鼓判を押す。

 「人間、生きていれば起きる“あるある”が歌われているのがいい」と語るのは、同じく合唱団の橋口瑚子(ここ)さん(8)。気に入っているのは、「主婦はえらいよ! あめふり」。かあさんが蛇の目でお迎えしてくれるのではなく、「あめあめ ふれふれ かあさんが『雨の日だと セールでお肉が安いのよ~』って言ってるよ」と母の小言を集めた曲だ。「私のお母さんも、『天気予報で晴れと言っていたのに雨だ』とか、似たようなことを言っている」と“あるある”を挙げてくれた。

歌のお姉さんでまちおこし

 へんなうたを地域活性に生かそうという動きもある。千葉県柏市のライブハウス「Thumb Up」のイベント制作スタッフ、高信香琳さん(20)は、柏で小中学生の合唱団「柏のmachiの合唱団」を結成し、町さんと一緒に「へんなうた」を歌う公演を実現させようと動いている。ヘンな童謡に「小学生のころ、替え歌がはやったな」と懐かしい気持ちになり、「音楽に対して気持ちが動くのは、小中学生のころ。10代のうちから音楽に触れてほしい」と企画。子供たちでステージをいっぱいにして、みんなで歌いたいと考えている。「一緒に柏を盛り上げたい」と、地元で中学生に人気の雑貨店「ヴィレッジバンガード柏マルイ店」も協力に名乗り出てくれた。

 公演は「Thumb Up」で1月4日に開催する予定だ。合唱団に参加すると、月1回程度、町さんと一緒に練習もできる。ヴィレッジバンガード柏マルイ店や新星堂カルチェ5柏店、HMVららぽーと柏の葉店、タワーレコードセブンパークアリオ柏店の4店で「ニコニコへんなうた」を購入すると合唱団に応募できる券がついてくる。「柏全体で盛り上げていきたい」と高信さんは言う。

 「みんなで歌ったり、先生が振り付けしたりして、運動会の出し物や学芸会でも踊ってくれたらいいな」と町さん。「へんなうた」がさまざまな町や校庭に響く日は近い。

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