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後藤恭子さん=国会で「福島」の店を出す原発事故避難者

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後藤恭子さん=尾中香尚里撮影
後藤恭子さん=尾中香尚里撮影

後藤恭子(ごとう・きょうこ)さん(76)

 東京電力福島第1原発事故で被災し、西東京市に避難した人々でつくる「みちのく・まほろば会」の会長。4月から国会議事堂に直結した参院1階の展示即売場で、会員が手作りした会津木綿のストールなどの小物を、福島の農産物とともに月10日間販売する。

 あの日は母親が入院する病院を訪ねていた。突然の大揺れ。天に届くかのような津波。やがて「西へ逃げろ!」の声とともに、訳も分からず逃げた。途中、用意されたバスにお年寄りを乗せる東電社員の姿を見て、初めて原発の異変を知った。

 曲折を経て半年後、弟の紹介で見知らぬ西東京へ。「明日こそ帰りたい」。望郷の念だけが募った。ある日、県人会に声をかけられ、市内の県出身者の集まりに出た。放心状態の避難者仲間の姿に「放ってはおけない」と感じ、会を設立した。

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