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高い専門性、建て替え直後…九州・山口で再編リストに64病院 戸惑い広がる

移転新築し10月に開院する熊本市民病院も今回のリストに入った=熊本市東区で2019年9月21日午後1時12分、城島勇人撮影

 厚生労働省が26日に公表した再編・統合を促す公立・公的病院のリストに、九州・山口では64病院が含まれた。過剰といわれるベッド(病床)数の削減に向けて、診療実績などが判断材料とされたが、専門性の高い病院や建て替えたばかりの病院も含まれ、患者や関係者から戸惑いの声が上がっている。

 福岡県内で対象とされた13病院のうち、飯塚市の労働者健康安全機構総合せき損センターは、労災や交通事故で脊髄(せきずい)を損傷した患者の救命治療からリハビリテーションを担う、全国でも数少ない専門病院だ。病院担当者は「詳細を把握できていないので何とも言えない」と話したが、患者の一人で、佐賀市の中尾彰宏さん(42)は「再編・統合は困る」と戸惑いを隠さなかった。12年前に海での事故で首の骨を折り、鎖骨から下が動かなくなったが1年半の入院で専門的なリハビリを受けたことで、仕事など社会復帰につながった。「近隣の病院に統合されればセンターの持つ専門性が薄れかねず、病院の集約で九州の拠点がなくなれば、患者や家族の大きな負担になる」と指摘する。NPO法人日本頸椎損傷LifeNet(広島県廿日市市)理事長の徳政宏一さん(52)も「脊髄損傷の患者はリハビリも長期間必要で、急性期のベッドの稼働率だけで判断されるのは厳しい。患者のヒアリングをして実情を把握すべきだ」と求める。

 熊本県では、移転新築して10月1日にオープンを控える熊本市民病院もリストに挙がった。2016年4月の熊本地震で主要病棟が被災。現在も34科のうち7科を休診するなど態勢縮小を余儀なくされている。それでも、新病院では、先天性心疾患がある子供の家族らの要望で、小児科に統合する計画だった小児循環器内科を存続させるなどしている。同市病院局の藤本真一事務局長は「指摘を受けたのは残念。国から説明がないので何を…

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