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時代の波にもまれる日本企業や組織を描く「変革」第11部は、04年の球界再編問題から大きく変化してきたプロ野球のパ・リーグに迫る。

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第10部 マルハニチロ/9 さよならベイスターズ

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東京・大手町にあったマルハ本社ビルでは窓の明かりで文字を描き、リーグ優勝を祝った=マルハニチロ提供
東京・大手町にあったマルハ本社ビルでは窓の明かりで文字を描き、リーグ優勝を祝った=マルハニチロ提供

 ハマの大魔神、佐々木主浩のフォークボールにバットが空を切ると、選手たちがマウンドに駆け寄り、監督の権藤博が宙を舞った。1998年10月8日、横浜ベイスターズは阪神甲子園球場で38年ぶり2度目のリーグ優勝を決めた。バックネット裏には、マルハ(現マルハニチロ)社長で球団オーナーの中部慶次郎(故人)とともに、万感の思いでその光景を見つめる球団社長の大堀隆(76)の姿があった。

 大洋漁業が山口県下関市を本拠地に球団運営に乗り出したのは49年。「そんなに年俸が高い選手をとるの?」「クジラ1頭分だね」。捕鯨が事業の柱だった当時、社内ではこんな会話が交わされ、「大洋ホエールズ」に対する社員の愛情は深かった。

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