メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

森健の現代をみる

新たな学生支援制度の問題点 今回のゲスト 小林雅之さん

小林雅之・桜美林大学教授(右)とジャーナリストの森健さん=東京都千代田区で、根岸基弘撮影

 今年5月、「大学等における修学の支援に関する法律」が成立し、来年度から施行される。これまでにない規模の学生支援で、「大学無償化」法ととるむきもあるが、中身はそう単純ではない。制度の何が問題で、今後どうすべきなのか。小林雅之・桜美林大教授と森健さんが論じ合った。【構成・栗原俊雄、写真・根岸基弘】

支援規模の大きさ画期的 範囲の狭さなど欠陥多く

中所得世帯は対象外 制度設計にずさんさも

 森 今回の法は「大学無償化」と言われています。しかし内実は無償化ではなく負担軽減と言うのがふさわしい内容です。2008年の著書『進学格差』などでは高騰する教育費や公的負担の少なさを指摘されましたが、どう評価しますか?

 小林 金額的には画期的ですね。長い間改革されなかった日本の学生支援制度が大きく動き出します。日本はかつて公が教育にお金を使っている国でした。ところが政府の行財政改革に伴い、1990年代初めから私費負担が増えてきた。学費が上がり、家計所得が減少する中で、特に低所得者層はもはや限界にきています。現在、経済的な理由で大学などに進学できない生徒などは推定で年間6万人に上ります。こうした人たちがかなり救わ…

この記事は有料記事です。

残り2949文字(全文3449文字)

おすすめ記事
広告
毎日新聞のアカウント
ピックアップ
話題の記事

アクセスランキング

毎時01分更新

  1. 「参加費返して」「やっと当たったのに…」 東京マラソン 一般参加者とりやめ、返金せず

  2. ANAホテル「営業の秘密と言った事実はない」 安倍首相答弁を否定

  3. 藤田医科大岡崎医療センター クルーズ船陽性受け入れ 開院前で感染不安なく

  4. 東京マラソン 一般の参加料は返金せず 国内ランナー1万6200円 来年の出走権付与

  5. 「桜」前夜祭でANAホテルは明細書を発行したのか 首相答弁の「矛盾点」

編集部のオススメ記事

のマークについて

今週のおすすめ
毎日新聞社は、東京2020大会のオフィシャルパートナーです