倉本聰の仕事と点描画展 「北の国から」四季紡ぎ 北九州市立美術館分館

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「水の森」2017年
「水の森」2017年

 <日曜カルチャー>

 「冬になると樹(き)の中の樹液が凍って、幹がビーンってすごい音を立てて裂けるんです。夜中にその音が山々にこだまして、しばらく聞こえている。その裂けた部分が凍ると、人の顔のように見えるんですよ。(中略)僕は名前を付けて彼と毎日会話していた」

 北海道富良野市の山中で暮らす脚本家の倉本聰(そう)(84)が、身近な森の木々を描いた点描画などを紹介する「森のささやきが聞こえますか 倉本聰の仕事と点描画展」が北九州市小倉北区のリバーウォーク北九州5階の市立美術館分館で開かれている。点描画約130点と資料約360点で倉本の暮らしと仕事に迫る。10月20日まで。

 「子供の頃から絵は苦手だった」と言う倉本が、点描画を描き始めたのは十数年前、絵コンテの勉強がきっかけだった。デッサンを学ぶうち、鉛筆ではなく、使い慣れたペンで濃淡をつけることを思いついた。「濃い部分は太いペンで濃密に力強く点を打ち、淡い部分は細いペンでやや力を抜いて、まばらに打つ。やり始めたら面白くなっちゃって」と倉本。この手法を「テレビの画面のようなもの」と表現する。小さな光の点の集まりで映像…

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