84歳「ほんまに寂しい」老舗酒店、消費増税前に廃業 改修費耐えきれず

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商品が少なくなった店内でレジカウンターの椅子に座る植田義昭さん(左)と片付けをする妻好子さん=大阪府八尾市で2019年9月27日午後4時24分、小出洋平撮影
商品が少なくなった店内でレジカウンターの椅子に座る植田義昭さん(左)と片付けをする妻好子さん=大阪府八尾市で2019年9月27日午後4時24分、小出洋平撮影

 10月1日の消費税引き上げを前に、軽減税率への対応が難しいとして廃業を決めた自営業者も出ている。創業95年を超える大阪府内の老舗酒店は、得意先から100周年まで続けるよう励まされたものの、多額の設備改修費の負担に耐えきれず、9月30日に店をたたむ。【松浦吉剛】

 <断腸の思いで九月末日を以(もっ)て廃業を決断致しました>。大正12(1923)年創業の「ウエダ本店」(大阪府八尾市)を営む植田義昭さん(84)は8月、得意先や近隣住民にあいさつ状を配って回った。

 酒だけでなく、米やしょうゆなど食料品も取りそろえ、妻好子さん(83)と店を切り盛りする。創業者である父の後を継ぎ、最盛期の70年代には従業員8人を雇い、地域に約2500軒の得意先を抱えたという。

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