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今世紀末の温暖化被害額、世界のGDPの8.6%に 国立環境研など試算

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アルゼンチン・ブエノスアイレス郊外のトウモロコシ畑。主要穀物は温暖化で収量減の懸念が高まっている=2019年8月2日、ロイター
アルゼンチン・ブエノスアイレス郊外のトウモロコシ畑。主要穀物は温暖化で収量減の懸念が高まっている=2019年8月2日、ロイター

 地球温暖化がこのまま進んだ場合、今世紀末時点の被害額は農業生産など深刻な影響が予測される9項目だけで見ても、最大で世界各国の国内総生産(GDP)合計の8・6%に上る――。そんな試算を国立環境研究所(茨城県つくば市)などの研究チームが、英科学誌ネイチャー・クライメート・チェンジに発表した。

 世界の平均気温の上昇を産業革命前に比べて2度未満に抑えるという温暖化対策の国際枠組み「パリ協定」の目標を達成できるなどすれば、損失額はGDP合計の1・2%以下に抑えられるという。

 国連の気候変動に関する政府間パネル(IPCC)によると、効果的な温暖化対策を取らなければ、今世紀末の気温は4度程度上昇すると予測される。

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