エジプト各地で9月20~21日に起きた反政府デモを受け、治安当局が警戒を強める中、同27日にもシシ大統領の退陣を求める小規模なデモが発生した。イスラム教の休日にあたる金曜日のデモは2週連続となり、自由なデモが事実上禁じられているエジプトでは異例の事態となっている。
ロイター通信によると、27日には首都カイロ近郊ギザ県で市民約1000人が「シシは去れ」などと叫びながらデモ行進し、治安部隊が催涙弾で退散させた。南部ケナ県でも小規模なデモが起きた。
一方、20日にデモが起きたカイロ中心部のタハリール広場では、当局が周辺の道路を封鎖し、デモを封じ込めた。この広場は2011年の中東民主化要求運動「アラブの春」の際、当時のムバラク政権を倒した反政府デモの中心となった場所で、政権側は警戒を強めている。
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