香港「市街戦」催涙弾とレンガ飛び交う デモ参加者「建国、祝う気になれぬ」

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「専制政治を終わらせ、政治を民衆に取り戻す」と書いたプラカードを手に行進する市民ら=香港・銅鑼湾で2019年10月1日午後1時12分、福岡静哉撮影
「専制政治を終わらせ、政治を民衆に取り戻す」と書いたプラカードを手に行進する市民ら=香港・銅鑼湾で2019年10月1日午後1時12分、福岡静哉撮影

 中国建国70周年を迎えた1日、香港のデモ隊は国際社会の注目が中国に注がれるのを狙って行動を過激化させ、中国の習近平指導部のメンツをつぶすことを狙った。各地で激しい衝突が起き、さながら“市街戦”の様相を呈した。けが人が続出する一方で拘束者も相次ぎ、緊張の度合いが増している。【香港・福岡静哉】

 香港もこの日は祝日にあたり、午後に中心部であった大規模デモは警察の許可がないにもかかわらず若者からお年寄りまで数万人が参加した。国連旗や世界各国の国旗を掲げた若者らも現れ、「香港に自由を」などと叫びながら行進した。米国旗を手にした高校2年のアンディさん(16)は「国際社会に香港の苦境を少しでも知ってもらい、中国政府に圧力を加えてほしい」と語った。

 覆面をして参加した男性会社員(26)は「共産党に支配されて70周年なんて、とてもお祝いする気にはなれない。多くの香港市民が同じ気持ちだと思う」。無職男性(68)は「若い者たちが頑張っているのに、年寄りが家にこもっているわけにはいかない。香港の自由を孫や子孫に残していきたい」と語気を強めた。

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