メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

日本文化をハザマで考える

第12回 馬にまたがる三島由紀夫

自宅でくつろぐ三島由紀夫=1969年撮影

 三島由紀夫の様々な写真を見る機会があり、すっかり興味をそそられた。その一つは、彼がまだ若いころ、馬にまたがっている時のものだった。

 三島が小説家として名を成し始めた1940年代の終わりから50年代初期にかけ、三島は「仮面の告白」や「禁色」のような、明らかに同性愛を描いた作品と結び付けられがちだった。しかし、夏に軽井沢の別荘地で上流階級と交わり、当時の日本では1、2を争うほど裕福な年ごろのご令嬢と交流していたという、三島のもう一つの顔は、忘れられている。

 三島は乗馬クラブに入っていた。彼が上流階級の一員として認められるようになったのは、上流階級の人たちの別荘で時間を過ごしていない時に、軽井沢の小道を馬に乗って散策していることが知られていたからでもあるだろう。

この記事は有料記事です。

残り795文字(全文1128文字)

ダミアン・フラナガン

ダミアン・フラナガン(Damian Flanagan) 1969年英国生まれ。作家・評論家。ケンブリッジ大在学中の89~90年、東京と京都に留学。93~99年に神戸大で研究活動。日本文学の修士課程、博士課程を経て、2000年に博士号取得。現在、兵庫県西宮市とマンチェスターに住まいを持って著作活動している。著書に「世界文学のスーパースター夏目漱石」。

おすすめ記事
広告
毎日新聞のアカウント
ピックアップ
話題の記事

アクセスランキング

毎時01分更新

  1. 新型コロナで雇い止め 地下鉄売店勤務の女性、ゼッケンで抗議と客への感謝

  2. 「自粛要請知らなかった」出歩く若者も 福岡・天神コア「すごい人で驚いた」人も

  3. 「俺コロナだよ」家電量販店で叫んだ男を威力業務妨害容疑で逮捕 名古屋

  4. たばこを吸っていると新型コロナで重症化しやすいのは本当か 専門家が警告する

  5. 新型コロナで都市封鎖は実行されるのか 小池都知事「ロックダウン」警告の真意

編集部のオススメ記事

のマークについて

今週のおすすめ
毎日新聞社は、東京2020大会のオフィシャルパートナーです