SUNDAY LIBRARY

武田 砂鉄・評『脱・筋トレ思考』平尾剛・著

  • はてなブックマーク
  • メール
  • 印刷

◇身体の柔軟さには思考の柔軟さも必要

◆『脱・筋トレ思考』平尾剛・著(ミシマ社/税別1800円)

 自分の写真を見て、あまりの猫背っぷりに呆(あき)れる。整骨院に駆け込むと「万病のもとですよ」と深刻な顔をされ、猫背矯正が始まった。体と向き合う行為を怠ってきたのは、筋トレ=「マッチョ」「気合」「根性」というキーワードに付随する短絡的な思考から距離を置きたいから、だったが、無論、それは言い訳。

 勝利、カネ、ランキング上位といった明確な目標に向かってシンプルな方法で解決を図る考え方を「筋トレ主義」と名付け、そこから脱け出す方法を画策する一冊。自分の身体に起きる「わからなさ」に明確な答えを出そうと急ぐのではなく、微細なシグナルを受容する「身体感受性」を大切にすべし、とある。

この記事は有料記事です。

残り592文字(全文927文字)

ご登録から1カ月間は100円

※料金は税別です

あわせて読みたい

注目の特集