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バレエ

アム・ライン「白鳥の湖」 群舞の自我が渦巻く舞台=評・斉藤希史子

 ドイツの舞踊界を先導するカンパニー「バレエ・アム・ライン」が初来日。芸術監督マーティン・シュレップァーの手になる「白鳥の湖」を東京と兵庫で上演した。

 音楽と台本は1877年の初演版に基づく。小澤征爾の指揮による原版の録音から、チャイコフスキーが本来意図したダイナミズムを聴き取ったことが動機と、振付家は言う。今日の我々が親しんでいるのは、95年に「バレエの父」プティパらが改訂した版だ。つまり今回の舞台は先祖返り。でありながら、極めて現代的な心理劇として成立させている。

 最たる特徴は、改訂版では抹消されていた登場人物だろう。白鳥姫オデットをとらえたのは、悪魔でなく継母。その魔手から辛くもオデットを守っているのは、彼女の祖父だ。若い恋人たちと、邪悪な母、賢者たる父――。モーツァルト「魔笛」を思わせる構図が陰と陽を対比させ、裸足で疾走する白鳥たちが、情念のうねりを描き出していく。

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