メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

メディア時評

問題は「遅れ」ではない=秦美香子・花園大准教授

 9月13日の毎日新聞朝刊「クローズアップ」では、大学入試に使用される民間事業者による英語の資格・検定試験(認定試験)を取り上げた。私も大学関係者として興味深く読んだが、「高校側が反発を強める最大の要因は準備の遅れ」との部分に、少し違和感を覚えた。

 「遅れ」は、台風15号の被害に対する公的支援や来年の東京オリンピックの準備などに関しても頻繁に目にする言葉だ。対応や準備に遅い問題があるのは間違いないとしても、政府や自治体などの怠慢や能力不足といったイメージを手軽に想起させるために、語られやすい言葉になっている一面もあるのではないか。当事者でもなく、問題についてよく知らなくても、とりあえず相手を非難できてしまう便利さが「遅れ」という言葉にはある。

 「遅い」という問題提起が暗示する解決策は、当然「急ぐ」ということになる。しかし、高校側が最も強調し…

この記事は有料記事です。

残り472文字(全文847文字)

コメント

投稿について

読者の皆さんと議論を深める記事です。たくさんの自由で率直なご意見をお待ちしています。

※ 投稿は利用規約に同意したものとみなします。

利用規約

おすすめ記事
広告
毎日新聞のアカウント
ピックアップ
話題の記事

アクセスランキング

毎時01分更新

  1. キャバクラ暴行死 未婚10代母、遠い自立 娘残し無念

  2. モロッコ人の30歳女、結婚拒否され恋人殺害 その肉で伝統料理ふるまう UAE

  3. クマの親子とバッタリ 69歳男性、顔などかまれ重傷 滋賀

  4. 「日本で問題起きた」反日批判で外務省急変 ウィーン美術展公認取り消し

  5. 世界最高更新「期待に応えられるよう、いい演技を」NHK杯前日会見・羽生一問一答

編集部のオススメ記事

のマークについて

今週のおすすめ
毎日新聞社は、東京2020大会のオフィシャルパートナーです