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「宇治茶」名乗れなくなる? 中国で商標登録のおそれ

あかねだすき姿で茶を摘む「宇治茶レディ」ら=京都府宇治市で2019年5月2日、川平愛撮影

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 日本を代表する茶の産地「宇治」の地名が、中国で現地企業に商標登録されるおそれがあることが、京都府宇治市などへの取材で分かった。すでに老舗茶舗「福寿園」(本社・木津川市)が中国で登録し、京都府茶協同組合に譲渡手続き中だった。中国で商標取り消し請求と中国企業の再登録申請が出ており、宇治の茶が中国では「宇治茶」を名乗れなくなる可能性も出てきた。

 市や福寿園によると、同社は2010年に茶を含む商標として「宇治」を中国商標局に登録。目的は宇治茶のブランド名の保護だった。しかし、11年の東京電力福島第1原発事故以降、放射性物質の安全性を証明する書式が両国で統一されていないことなどから宇治茶を輸出できなくなった。中国商標法の規定では継続して3年以上使われない商標は取り消されるため、中国企業が17年に取り消しを請求、今年8月に認められた。福寿園は異議申し立ての行政訴訟の手続きをした。

 一方、17年8月には取り消しを見越した中国企業が「宇治」を再申請。福寿園も同様の対抗措置をしたが、1日遅かったため、登録取り消しが確定した場合は次の登録者は中国企業になる可能性が高いという。

 市は「宇治」が歴史的・文化的に著名な地名であることを、府などと連携し中国当局にアピールする。茶協同組合も手続きの費用を補助し、宇治茶の歴史、宇治茶生産・販売の実績などの資料をまとめるなどして援護する方針。

 市農林茶業課は「日本食ブームの中国で、全く違う産地の茶が『宇治茶』を名乗れるようになればブランドイメージへの打撃は計り知れない。市も全力で取り組む」としている。【鈴木健太郎】

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