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常夏通信

その11 仮埋葬地を歩く 東京・南池袋 空襲の犠牲を伝える碑が残る公園

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芝生やカフェがある南池袋公園は、子どもも大人も楽しめる。74年前は空襲被害者が埋葬された=東京都豊島区で2019年9月26日、栗原俊雄撮影
芝生やカフェがある南池袋公園は、子どもも大人も楽しめる。74年前は空襲被害者が埋葬された=東京都豊島区で2019年9月26日、栗原俊雄撮影

 秋晴れの快晴に、芝生の緑が映える。オレンジ色の帽子をかぶった子どもたちが、歓声を上げながら駆け回る。先月末、東京都豊島区の南池袋公園は平日の昼間ながら、にぎわっていた。大都会のど真ん中、広々と緑豊かなここは、付近の住民や勤め人の憩いの場だ。自宅から近いこともあって私も時おり、家族で訪れる。ささやかな幸福を感じながら考えてしまうのは、74年前の春のことだ。1945年4月。ここは阿鼻叫喚(あびきょうかん)の地だった。

 第二次世界大戦下、米軍の東京空襲は100回以上に及んだ。最も有名なのは45年3月10日のそれだ。325機もの米爆撃機B29がばらまいた魔弾は1783トン、およそ10万人が殺された。

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