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時代の波にもまれる日本企業や組織を描く「変革」第11部は、04年の球界再編問題から大きく変化してきたプロ野球のパ・リーグに迫る。

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第10部 マルハニチロ/13 農薬混入、対応誤る

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農薬混入を発表した記者会見場に並べられた冷凍食品=木葉健二撮影
農薬混入を発表した記者会見場に並べられた冷凍食品=木葉健二撮影

 年の瀬も押し迫った2013年12月28日、前日に仕事納めを終えて閑散としたマルハニチロホールディングス(HD)本社(東京都江東区)の一室は重苦しい雰囲気に包まれていた。「冷凍食品から農薬が出た」。子会社のアクリフーズ広報室長(当時)、足立克弘(54)が携帯電話で知らされたのは前日の夜。対応を協議するために集まったアクリ社長やHDの品質保証担当役員ら十数人は、沈痛な面持ちだった。

 「石油のようなにおいがする」。アクリの群馬工場で製造されたミックスピザを購入した消費者から苦情を受けたのは11月13日。その後も苦情が増えたため工場内を調べて原因を探ったが特定できず、外部機関に回収した商品の分析を依頼したところ、12月27日に農薬が検出された。翌日には更に四つの商品で検出され、製造ラインが複数に及ぶ中で「全品回収するのかどうか」に議論が集中した。

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