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見つめ続ける・大震災 祭りの音、天国に届け 岩手、大槌・山田・鵜住居

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仮設店舗を訪れた虎舞を見つめる小川勝子さん(右奧)。「過ぎてみると早いが、長い8年だった。新しい店に移って初めて私たちの復興は始まります」=大槌町で2019年9月20日、和田大典撮影
仮設店舗を訪れた虎舞を見つめる小川勝子さん(右奧)。「過ぎてみると早いが、長い8年だった。新しい店に移って初めて私たちの復興は始まります」=大槌町で2019年9月20日、和田大典撮影

 ラグビー・ワールドカップ(W杯)日本大会が開幕した9月20日夜、岩手県大槌町の仮設商店街「大槌北小 福幸(ふっこう)きらり商店街」にある「七福食堂」で、日本代表の開幕戦を伝えるテレビの音がかき消されるほど勇壮なかけ声や太鼓の音が響き渡った。

 この夜、大槌稲荷神社例大祭の宵宮があり、虎舞(とらまい)など郷土芸能を受け継ぐ団体が街中を練り歩いた。

 七福食堂は東日本大震災の津波で亡くなった阿部やす子さん(当時63歳)が営んでいた。常連客が親しんだ焼き鳥のたれを絶やしたくないと姉の小川勝子さん(78)が復活させた。仮設商店街は今年度限りで撤去され、店は年末に大槌駅前に建設される商業施設に移ることが決まった。この場所では最後の舞を披露した顔なじみに「来年はあっち(駅前)だね」と声をかけられた小川さんは「はいよ。来年はあっちで」と答え、お花(ご祝…

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