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時の在りか

「靖国」など日本の戦後をテーマに取材を続けている伊藤智永編集委員が、政治を「座標軸」に鋭く論じます。

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安倍首相が平壌へ飛ぶ日=伊藤智永

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国際テロ情報集約室・国際テロ情報収集ユニット発足式で訓示を述べる菅義偉官房長官(中央)=首相官邸で2015年12月8日午後2時2分、喜屋武真之介撮影
国際テロ情報集約室・国際テロ情報収集ユニット発足式で訓示を述べる菅義偉官房長官(中央)=首相官邸で2015年12月8日午後2時2分、喜屋武真之介撮影

 公安警察の超エリートで、スパイ組織(内閣情報調査室)の親玉(内閣情報官)を7年8カ月余り務め、安倍晋三首相に最も頻繁に面会する官僚として有名な北村滋氏が、外交・防衛の枢機を担う国家安全保障局長に抜てきされ、困惑が広がっている。

 「外交・安保分野での手腕は未知数で、異例の起用」「首相個人の政治的実績づくりや選挙対策、世論の受け狙い」(朝日新聞9月17日付社説)を心配する見方だ。同紙は検証記事で「外務省と足並みそろわず/政府内に懸念」(9月23日付朝刊)と報じた。

 面妖なゴシップも飛び出した。あろうことか北村氏が男3人に尾行され、自宅前で張り込まれたため自ら警察に通報したというのだ(週刊文春9月19日号)。4年も前のことで、北村氏は取材に事実と答えるが、同誌は警察関係者の話として「事実は確認できなかった」と断り、元警察庁長官は「妄想に近い」とコメントしている。北村氏の「自作自演説」まであり奇々怪々だが、首相のお気に入りをいいことに警察官僚の「上がりポスト」…

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