関電の監査役会、取締役会に金品受領を報告せず 事前に把握

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関西電力本店=大阪市北区で2019年9月27日、本社ヘリから大西達也撮影
関西電力本店=大阪市北区で2019年9月27日、本社ヘリから大西達也撮影

 関西電力の幹部ら20人が福井県高浜町の元助役の森山栄治氏(故人)から金品を受け取っていた問題で、関電の監査役会が昨年秋ごろに社内調査報告を受けていたにもかかわらず、取締役会に報告していなかったことが明らかになった。経営を監視する立場の監査役会が機能しておらず、関電のガバナンス(企業統治)欠如が浮き彫りになった。

 関電は昨年9月、岩根茂樹社長ら20人が森山氏から3億円超の金品を受け取ったとする報告書をまとめた。関電によると、報告書は常任監査役を通じて監査役会に報告されたが、取締役会に上げられなかった。

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