田端文士村記念館企画展 芥川直筆2点を初公開 死の同年、生々しさ伝える谷崎との論争 /東京

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芥川龍之介
芥川龍之介

 作家の芥川龍之介(1892~1927年)が、小説のあり方を巡り、作家の谷崎潤一郎と論争した際などに書いた直筆原稿2点が、田端文士村記念館(北区田端6)で1日から初めて公開されている。企画展「芥川龍之介の生と死~ぼんやりした、余りにぼんやりした不安~」の一環で入館無料。来年1月26日まで。【日野行介】

 1点は「続文芸的な、余りに文芸的な」で、1927年に芥川が谷崎の芸術性を疑問視し、雑誌上で谷崎と論争を展開した際に「文芸春秋」で掲載された。「僕の書いた文章はたとひ僕がうまれなかつたにしても、誰かきつと書いたに違ひない」「僕はかう考える度に必ず妙にがつかりしてしまふ」と、自らの作品への低い評価を吐露している。芥川はこの年7月、「唯(ただ)ぼんやりした不安」という言葉を残して自殺している。

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