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(文藝春秋・1650円)
世界屈指の経済大国である日本が実は「貧困大国」であり、格差が広がっていることについてはすでに多くの指摘がある。特にしわ寄せが行くのが子どもたちだ。著者は親による虐待や戦争などで苦しむ彼ら彼女らを国内外で精力的に取材、執筆してきた。本書では「底辺に落ちた子どもたち」が生きる貧困の現場を生々しく描き、あるべき未来を展望している。
想定する読者は17歳。国内外の貧困の具体例をふんだんに盛り込む。さらには殺人や詐欺、売春など貧しさゆえに犯罪に走る実態も。グラフなどマクロのデータを端的に伝える資料も多く、日本、世界が直面する貧困の実態が分かる。
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