「君は何バカなことを言っているんだ」。高浜など3原発を管轄していた福井県美浜町の関西電力若狭支社(当時)の幹部は、小柄な男から怒声を浴びた。高浜原発の誘致に尽力した同県高浜町の元助役、森山栄治氏(3月に90歳で死去)。退任後は関電の子会社顧問に迎えられ、関電の発注先の役員も務めていた。1990年代のことだ。
「森山案件と呼ばれる会社が数社あった。全体の工事額が減る中、その会社だけ受注額が増えているのはおかしいと担当者に言うと呼び出された。怒らせたら何をするか分からん。耐えるのが仕事だった」。この幹部は証言する。その頃、菓子と「薄い箱」が入った紙袋を受け取った。「その場では無理だったが、なんとか返すことができた」
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