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詩歌の森へ

飛花落花の深まり=酒井佐忠

 毎日俳壇選者で、俳誌「香雨」主宰の片山由美子の第6句集『飛英』(角川書店)が刊行された。前句集『香雨』以降の7年間の作品を集めたもの。「飛英」とは聞きなれない言葉だが、散る花びら、落花の意味がある。作者はこの言葉を知って以来、いつかは句集の名にしたいと思っていたという。散る花びらは、いつかはまた花となって再生する。そんな願いを込めた死生観の深まりが見える作品群。静けさと深い言葉の美意識が魅力の一冊だ。

 <鳥葬の空水葬の川初景色>。海外への旅の句の中で思いの深い一句。「鳥葬」はチベットやゾロアスター教…

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