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SUNDAY LIBRARY

三浦 天紗子・評『50歳からのむなしさの心理学』榎本博明・著

後半生の意味を改めて実感する好機

◆『50歳からのむなしさの心理学』榎本博明・著(朝日新書/税別790円)

 人生も半ばを過ぎて、「これまでの人生で悔いることは何もない」と充足感が湧き上がってくるようなら、本書は無用だ。しかし、多くの人は、己の心奥を覗(のぞ)けばある種の停滞感に苛(さいな)まれ、むなしさが湧いてくるのではないか。「これでよかったのか」「こんなはずじゃなかった」といった悩みの泥沼から、どうやって抜け出せばいいのか。著者は、ドストエフスキーやカミュ、森鴎外などの文学作品や、ゲーテやフランクル、神谷美恵子などの人文書の一部を引用しながら、熟年層がいや応なく感じてしまう孤独感や焦燥感の正体を解き明かしていく。

 第1章では、人生のむなしさに絡め取られた人の嘆きが、そのまま見出しに使われている。〈いつの間にか孤…

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