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SUNDAY LIBRARY

工藤 美代子・評『アウシュヴィッツのタトゥー係』へザー・モリス/著

死と隣り合わせの日々に差し込んだ生をあきらめないという希望の光

◆『アウシュヴィッツのタトゥー係』へザー・モリス/著 金原瑞人、笹山裕子/訳(双葉社/税別1700円)

 本書を読んでみようと思ったのは、タイトルにいささかの個人的な思い入れがあったからだ。初めの4、5ページに目を通したところで、すぐに確信した。この小説はきっと日本でも称賛されるだろうと。

 まず、テーマが大きい。先の大戦におけるユダヤ人の大量殺戮(さつりく)は、今もまだ世界中の人々にとっ…

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