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データで見る囲碁

3人が初参加のフレッシュな本因坊リーグ戦 開幕を前に大予想

第75期本因坊戦リーグの顔ぶれと対戦成績

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 第75期本因坊戦リーグが10日の羽根直樹碁聖(43)―横塚力七段(24)戦で開幕する。今期のリーグ参加メンバーを過去の顔ぶれと比べてみると、予選突破の4人が全員20代になったのは初めてで、そのうち初参加が3人を占めたのはリーグ約70年の歴史の中で6回目。「フレッシュ」な今期のリーグ戦の展望を、二つのポイントから考えてみた。【丸山進】

初参加3人から挑戦者が生まれるか?

 リーグは、前期挑戦者の河野臨九段(38)と前期残留の芝野虎丸八段(19)、羽根、山下敬吾九段(41)の計4人に、予選を突破した4人を加えた8人が総当たりで戦う。予選を突破したのは、前期リーグの陥落から即復帰を果たした一力遼八段(22)と、リーグ初参加となる許家元八段(21)、志田達哉八段(28)、横塚の面々。

 リーグ初参加が3人いた過去の5回では、いずれもその初参加者の中から挑戦者が出ているのが目を引く。その5人とは、二十四世本因坊秀芳=石田芳夫九段=(第26期)、柳時熏九段(第51期)、張栩名人(第56期)、高尾紳路九段(第60期)、伊田篤史八段(第69期)。石田と高尾は挑戦手合も制して本因坊位に就き、石田は5連覇、高尾は3連覇を果たしている。今期初参加の3人の中で実績上位は、8月に碁聖位を羽根に奪われたものの天元挑戦者になっている許だが、果たして前例を踏襲できるか。

 リーグ参加者8人のうち、30歳未満が5人いるのは過去最多。平均年齢29.5歳は、4年前に一力(当時18歳)と本木克哉八段(当時20歳)が初参加した時の27.9歳に次ぐ2番目の若さだ。

66期以降の本因坊戦リーグ進出者

相性の良さなら一力 データのない横塚は不気味な存在

 総当たりで戦うリーグ戦は、苦手な棋士をどれだけ抱えているかも重要なポイント。リーグ参加者同士の対戦成績を見てみると、負け越している相手が羽根ただ一人と最も少ないのは一力。過去2回の本因坊戦リーグはともに陥落と苦杯をなめているが、名人と王座に挑戦して今年最も波に乗っている芝野には4勝4敗と打ち分け、天元挑戦者の許には7勝1敗と大きく勝ち越しているのも心強いデータだ。

 許は一力のほか、山下に5勝6敗とわずかに負けが先行しているが、4人には勝ち越している。苦手な一力を克服できるかが挑戦への鍵になりそう。

 不気味な存在なのは、芝野以外の6人とは過去に対戦したことすらなく、今期リーグが初手合となる横塚。最終予選で高段者の少ない組を引き当てると、決勝で伊田を破ってチャンスをものにし、三段から一気に七段に昇段した。その幸運と勢いを駆って台風の目となるか。

丸山進

これまで東京学芸部や東京経済部などで取材。現在は学芸部で囲碁、将棋を担当する。以前は放送分野を取材したことも。

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