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キズとカタチの総合医

指切断 最適な保存方法=桜井裕之・東京女子医科大学形成外科教授

切断指の最適な保存方法

 キズの専門家である形成外科医が、緊急手術として扱う機会が最も多いケガの一つは、指の切断です。家庭でも職場でも、全ての設備・機器・器具の安全性が高まり、脚や腕などの大きな切断事故は少なくなりました。ですが、末端の手や足の指を過って切り落としてしまう事故は、日常生活において今でも起こり得ます。

 私が形成外科専門医として当直し始めた頃のことです。夕方6時過ぎに近所のお母さんが3歳の男の子を連れて救急外来に飛び込んできました。保育園帰りにお子さんを自転車の前に乗せ走っていたところ、足の小指が回転する自転車のスポークに巻き込まれ切断してしまったとのことです。靴下とサンダルを履いて乗っていたため、自宅に着いてから靴下を脱がせてみて切断に気がつき、慌てて病院に来たのです。お母さんの手には、指を包んだ靴下が握られていました。切断された指自体は損傷も少なく、お母様と相談の上、再接着術を行うこと…

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