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日本人向け「北方領土観光ツアー」延期 「ロシア側の事情」で

北海道標津町の上空から望む国後島の爺爺岳(左)。右奥は択捉島=2019年1月30日午前8時17分、本社機「希望」から

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 日露両政府は8日、北方領土で実現を目指す共同経済活動の試行事業として、11~16日に予定していた日本人向け観光ツアーを延期した。日本政府は共同経済活動を通じて信頼醸成を図り、平和条約締結交渉の進展につなげたい考えだが、初めて具体化するはずだった試行事業が突然の延期となり、出はなをくじかれた形だ。

     西村明宏官房副長官は9日の記者会見で「延期の理由を明らかにするのは差し控えたい。ロシア側の事情によるものだ」と説明した。

     ロシア外務省は9日、ツアーの延期について「組織に関する技術的な事情に基づき、事前に審議された期間の訪問は実現しなかった」とする発表文を出した。そのうえで日本側と協議を続け、早期の実現を目指す立場を確認した。

     新たな日程の見通しは示されていないが、菅義偉官房長官は9日の記者会見で「ロシア側も再調整したいとの立場であり、今月下旬以降、できるだけ早く実施すべく調整をしたい」と述べた。

     両政府は今年6月に大阪であった首脳会談で、今秋にツアーの試行事業を開始することで合意していた。外務省は今月7日に実施を発表したが、ロシア側が8日夕に外交ルートを通じて延期を要請してきたという。

     外務省によると、ツアーは元島民や専門家らに限られる「ビザなし交流」の枠組みを特例として適用。東京都内の旅行会社が主催し、同社が顧客から個別に募集した民間人40人と政府関係者ら10人の計50人が参加する予定だった。9~10日に根室市などを周遊後、11~15日に国後、択捉両島に滞在して景勝地などを観光し、16日に根室市に戻ることになっていた。【鈴木一生、モスクワ大前仁】

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